あき鍼灸治療院

 〒247-0073 神奈川県鎌倉市植木352-1
            中村アパート1階

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慢性腰痛について

慢性腰痛の特徴1

伸びない時の腰痛

椅子から立ち上がるとき、思わず「イタタッ…」と声が出てしまうことはありませんか?このような症状がある方が、まさに当てはまります。

痛みを感じる部位は個人差があり、腰部、背部、あるいは骨盤周辺など、症状の出る部位はさまざまです。

特徴的なのは、体幹を伸展する動作、つまり上体をしっかりと起こすことに制限がある一方で、いったん直立姿勢をとってしまえば、その後の歩行や動作には大きな支障がないという点です。

主な痛みの原因

長時間にわたって同じ姿勢(座位や立位)を保つことで、「腸腰筋(ちょうようきん)」、いわゆるインナーマッスルの柔軟性が低下していることが、主な原因と考えられます。

この場合、腸腰筋が損傷しているわけではないため、筋肉に負荷がかからないような動作では、痛みや動きの制限を感じにくい傾向があります。

では、なぜ立ち上がる動作で不快感や違和感が生じるのでしょうか?

座っている姿勢では、腸腰筋が短縮した状態にあります。この縮んだ筋肉を再び伸ばして立ち上がろうとする際に、柔軟性を失った腸腰筋がスムーズに動かず、痛みや可動域の制限といった不具合が発生するのです。

施術方法と目的

腸腰筋(ちょうようきん)は体の深部に位置しており、鍼や整体による直接的なアプローチが困難なため、周辺の関連筋群に対して間接的にアプローチを行います。

主に背部、腰部、臀部(でんぶ)を中心に施術を行いますが、特に重要なポイントは臀部周辺となります。

施術はまず、うつ伏せの姿勢で背面全体を調整することから始めていきます。
次に、患側(または両側の場合もあり)を上にして横向きになっていただきます。

この姿勢で、股関節と関連する以下の筋群に対し、手技によるアプローチを行います:

  • 大殿筋(だいでんきん)

  • 中殿筋(ちゅうでんきん)

  • 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)

これらの筋肉を丁寧にほぐした後、腰部および股関節周囲に対してストレッチや運動療法を実施し、筋肉の表層および深層の柔軟性を高めていきます。

施術の目的は、鍼や整体により筋緊張を緩和し、血行を促進することで痛みや可動域の制限を改善することです。

さらに運動療法を加えることで、深層筋の可動性と柔軟性を回復させ、機能的な改善を図ります。

 

施術後のケアと通院頻度について

施術後には、患者様の状態に応じた簡単な運動をご自宅で実践していただきます。これを1日1回を目安として継続して行うことが、施術効果の維持および回復の促進につながります。

運動の内容や強度は、個々の症状や回復段階によって異なるため、その都度、最適な運動プログラムを指導いたします。

通院頻度については、症状の進行度や回復状況に応じて調整し、始めは1〜2週間に1回、経過が良好になれば月に1回程度の通院をお提案します。

慢性腰痛の特徴2

曲げた時しびれを感じる

②のケースについて

この場合、**腰部の脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)**が過度に緊張・硬化しているため、身体を動かす際に痛みを伴うことがあります。

※脊柱起立筋とは、「棘筋(きょくきん)」「最長筋(さいちょうきん)」「腸肋筋(ちょうろっきん)」の三つの筋群の総称です。


③のケースについて

②の状態に加えて、**小殿筋(しょうでんきん)および中殿筋(ちゅうでんきん)**といった臀部の筋群にまで過度な緊張や牽引(けんいん)が及ぶと、坐骨神経痛症状が現れることがあります。

※以下では「坐骨神経痛」と表記します。


状態のまとめ

いずれのケースでも、腰部筋群の過使用による筋緊張が主な原因となり、臀部から大腿部にかけて牽引されるような状態が生じます。
特に坐骨神経痛が見られる場合は、腰椎椎間板ヘルニアといった器質的な問題の可能性も否定はできません。

ここでは筋緊張に起因する症状に焦点を当て、施術およびケアの方針を検討していきます。

腰の硬さの原因について

腰部の筋肉が硬くなる原因として、仕事や生活環境による慢性的な疲労が大きく関与していると考えられます。
以下のような動作や作業を日常的に行っている場合、腰部への負担が蓄積しやすくなります:

  • 庭仕事などの中腰での作業

  • 重い荷物の持ち運び

  • 立ち座りの反復動作

これらの動作は、腰部の筋肉、とくに脊柱起立筋に大きな負荷をかけます。

 

脊柱起立筋の役割と負担

脊柱起立筋は、腰を伸展させる(腰を反らせる)際に収縮する筋肉です。
この筋肉を過剰に使用し続けると、常に収縮した状態となり、「反らせたままでいたい」状態になります。
そのため、腰を前に曲げる(屈曲する)などの
反対方向の動作を行うと、痛みが生じやすくなります。

 

起立筋の緊張と臀部への影響

脊柱起立筋の緊張により、関連する臀部の筋群も次第に硬くなります。
臀部の深部には坐骨神経が走行しており、この神経が筋肉の緊張によって圧迫されると、以下のような神経症状が現れることがあります:

  • しびれ

  • 感覚の鈍麻(麻痺)

  • 痛み(重度の場合)

 

筋緊張の2つのタイプ

筋肉が硬くなる「筋緊張」には、以下の2種類があります:

  1. 収縮性緊張:筋肉が縮んだまま固まる状態

  2. 伸展性緊張:筋肉が引き伸ばされたまま固まる状態

今回のケースでは、

  • **腰部(脊柱起立筋)**は「収縮性緊張」

  • 臀部の筋群は「伸展性緊張」

 

という異なるタイプの筋緊張が同時に起こっていると考えられます。

施術方法について

慢性的な症状がある場合、多くのケースで筋肉の硬直が強くみられます。
そのため、鍼灸(はり・きゅう)による深部刺激を用いて、筋緊張を効果的に緩和していきます。

まずは、脊柱起立筋の緊張を丁寧にほぐしていきます。

施術はうつ伏せの体勢で、以下の部位を中心に行います:

  • 頚部(首)

  • 背部(背中)

  • 腰部(腰)

  • 骨盤周囲

  • 臀部(お尻)

  • 下肢(太もも〜ふくらはぎ)

また、坐骨神経痛が見られる場合は、症状の出ている側を上にして横向きでの施術を行います。
鍼灸施術に加え、患部を温めながら血流を促進していきます。


アプローチの目的と施術方針

主な目的は、血行促進と自然治癒力の向上です。
しかし、筋緊張のタイプによって施術アプローチは異なります。

  • 収縮性緊張(縮んで硬くなっている筋肉)
     →「ほぐす・伸ばす」ことを目的にアプローチします。

  • 伸展性緊張(伸ばされて硬くなっている筋肉)
     →「動かす・縮める」ことを意識したアプローチが必要です。


施術後のセルフケアについて

施術後のケアも重要です。筋緊張のタイプに応じて、以下をおすすめします:

  • 収縮性緊張がみられる部位 → ストレッチ(伸ばす)

  • 伸展性緊張がみられる部位 → 軽い運動(動かす)

これらは日常的に継続することで、より高い効果が期待できます。


治療の頻度と期間

初期は、月2〜3回のペース約2か月間継続して施術を行います。

症状の改善具合に応じて、徐々に治療回数を減らしていきます。


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